習慣化が続かない人へ:人間最大の武器『反省力』で継続力を高める方法
この記事で学べる内容
習慣化に何度も挫折してきた方、今度こそ確実に継続したい方に向けて、「フィードバック力」の重要性と効力をお伝えします。
皆さん、振り返り怠っていませんか?
- 2つのフィードバック方法
- 人間が他の生物より優れている「反省する力」の重要性
- 「なんとなく反省」から「行動につながる反省」へ
- 習慣の実行記録がモチベーション維持に与える効果
- 日本人が特に「連続記録」に敏感な文化的背景
習慣化に必要な2つのフィードバック
日々、失敗と成功を繰り返す中で、あなたはどれだけ自分自身にフィードバックできているでしょうか?
習慣化の鍵は「高速かつ高頻度でPDCAサイクルを回す」ことです。そのために必要なのが、次の2つのフィードバックです:
- 反省によるフィードバック - 失敗の原因分析と改善策の立案
- 記録によるフィードバック - 継続状況の可視化とモチベーション維持
この2つを組み合わせることで、習慣化の成功率は劇的に向上します。
フィードバック①:反省による改善
人間最大の武器は「反省する力」
人間が他の生物より優れている点は何でしょうか?
アメリカの哲学者ジョン・デューイは、「反省することができる人間だけが、進歩と改善を達成することができる」という言葉を残しています。また、心理学者アルフレッド・アドラーも「人間は反省することによって進歩する」と述べています。
これらの言葉が示すように、人間が文明を発展させ続けた要因の一つに「反省する力」があります。この反省する力こそが、私たちが持つ最大の武器なのです。
「なんとなく反省」vs「行動につながる反省」
反省することの威力分かったところで、良い反省と悪い反省を比べてみましょう!
同じ失敗をしても、反省の仕方で結果は大きく変わります。
Aさんの反省: 「今日は筋トレができなかった。明日は気合を入れて取り組む!」
Bさんの反省: 「今日は筋トレができなかった。家に着いた途端にベッドにダイブしてしまったのが原因。対策として、出社前にベッドの上に筋トレグッズを用意しておく。こうすることでダイブを防止できるし、筋トレもスムーズに始められる」
この場合、次の日に筋トレを行えるのは、間違いなくBさんでしょう。
具体的な反省のやり方
Bさんのように、具体的で行動に移しやすい反省を日々繰り返してください。紙に書かなくても、独り言としてつぶやいたり、頭の中で考えるだけでも違いが出るはずです。
成功した時こそ反省しよう
「反省」と聞くと、失敗した時にダメなところを振り返ることだと考えるかもしれませんが、実は成功した時の振り返りも立派な反省です。そして、この成功時の反省こそが、習慣化を確実なものにする秘訣になります。
たとえば、筋トレが3日連続でできた時:
- 「なぜ今回は続けられたのか?」
- 「いつもと違っていた点は何か?」
- 「どの工夫が効果的だったのか?」
これらを分析することで、成功パターンが見えてきます。成功した理由や要因を知らずにいると、同じ成功を再現することはできません。逆に、成功要因を把握して意識的に行動することで、成功の再現性は格段に高くなります。
成功時の反省例: 「今日は筋トレができた。いつもより早く帰宅できて、夕食前の時間に余裕があったのが良かった。明日も定時で帰れるよう、午前中に重要な仕事を片付けよう」
このように、成功した時も失敗した時と同じように、具体的な要因分析と次への活かし方を考えることが重要です。
フィードバック②:記録による可視化
習慣の実行記録でモチベーションを維持する
反省と合わせて取り入れたいのが、習慣の実行記録です。記録を取ることでモチベーションを維持し、成長を実感できます。
記録の効果:
- 「今日で筋トレを1ヶ月継続できた」という達成感
- 「腕立て伏せが2回→10回」などの成長実感
- 誰かと比べるわけではないので屈辱感なし
具体的な方法:
- 見えるところに小さなカレンダーを置く
- 継続したことを5分でもやれたら丸をつける
- カレンダーが丸で埋まっていく喜び
- 20日続けたら1ヶ月まで続けたくなる心理
できなかった日の対処:
- 一言やらなかった理由を書くだけでOK
- 完璧を求めすぎない
この方法は、私たちが子供の頃に体験した「夏休みのラジオ体操のスタンプカード」と同じ原理です。スタンプでカードが埋められるのが楽しくて、毎日早起きして参加していた経験はありませんか?
日本人は「連続記録」に特に敏感
興味深いことに、現時点で600万人を超える人が7日以上の連続記録を更新中という語学アプリDuolingoの事例からも分かるように、連続記録(ストリーク)は多くの人の学習継続に大きな効果を発揮しています。
特に日本人は、アプリの連続学習日数などの記録に敏感で、このような視覚的な記録が習慣化に特に高い効果を示すと言われています。
私もカレンダーに連続で⭕️が続くと、今日も⭕️をつけたいと言う思いになり、自然と続けられるようになりました。
まとめ
習慣化は決して根性論ではありません。「フィードバック」を正しく活用すれば、誰でも確実に習慣を身につけることができます。
- 習慣化成功の鍵は2つのフィードバック(反省と記録)
- 「反省する力」は人間が持つ最大の武器
- 「なんとなく反省」ではなく「行動につながる反省」を心がける
- 失敗や成功の原因を具体的に分析して、行動に落とし込む。
- 習慣の実行記録がモチベーション維持と成長実感に効果大
- カレンダーに丸をつけるだけで継続意欲が高まる
- 日本人は連続記録に特に敏感で、視覚的記録が効果的
まずは今日から、失敗した時の振り返りを少し変えてみてください。そして可能であれば、見える場所にカレンダーを置いて記録を始めてみましょう。この小さな変化が、あなたの習慣化人生を大きく変えるはずです。