習慣化成功の秘訣は「やめることリスト」!時間を生み出す引き算思考術
この記事で学べる内容
- 習慣化に必要な「引き算思考」の重要性
- 効果的な「やめることリスト」の作成方法
- 新しい習慣を始めるための時間確保テクニック
- 「やらない習慣」を定着させるための実践的アプローチ
- 限られた時間を最大限活用する時間管理術
なぜ習慣化に「やめることリスト」が必要なのか
「何かを始める」=「何かをやめる」
これは、習慣化における人生の方程式です。一日は24時間しかありません。新しい習慣を取り入れるということは、必然的に既存の何かを手放すことを意味します。
多くの人が習慣化に失敗する理由は、この「引き算思考」を軽視しているからです。新しいことを足そうとするだけで、何も削らない。結果として時間が足りなくなり、挫折してしまうのです。
人生は「足し算」ではなく、「引き算」!
この考え方こそが、習慣化成功の鍵となります。
時間の無駄を見直す重要性
一度、日々の生活を振り返ってみてください。本当に時間を有効活用できていますか?
確かに、あえて無駄な時間を作ることは必要不可欠です。リラックスや娯楽の時間は、心身の健康維持に欠かせません。しかし、それは「主体的」である必要があります。
問題となるのは、無意識に時間を消費している行動です。
例えば.....
- 朝起きてベッドでSNSをダラダラ見る
- 特に見たい番組もないのにテレビをつけっぱなし
- ゲームやSNSに没頭して気がつけば1時間経過
こうした時間を削ることで、主体的に行動する時間を増やしていきましょう。
「やめることリスト」の具体的な作り方
ステップ1:始めたいことを明確にする
まずは、「何を始めたいのか」を具体的に決めましょう。曖昧な目標では、必要な時間も算出できません。
例:
- 30分のランニング
- 1時間の読書
- 20分の瞑想
ステップ2:必要時間を正確に見積もる
始めたいことに必要な時間を、準備時間も含めて正確に計算します。
例:30分のランニングの場合
- 着替え:5分
- ランニング:30分
- シャワー・着替え:10分
- 合計:45分
ステップ3:やめることを決める
必要時間分、何をやめるかを決めます。
やめること候補:
- 朝起きてベッドでSNSを見ること(15分)
- テレビを見る時間(20分)
- 趣味のルービックキューブをする時間(笑)(10分)
合計45分の時間が確保できます。
「やらない習慣」を定着させるコツ
重要なポイントは、やめることを決めたからといって、すぐにやめられるわけではないということです。
習慣化は、やりたいことを「やる習慣」であると同時に、やめたいことを「やらない習慣」として捉える必要があります。
なぜ「やらない習慣」の方が難しいのでしょうか?それは、人間の脳が「何もしない空白の時間」を嫌い、自動的に慣れ親しんだ行動を選択してしまうからです。スマホを手に取る、テレビをつける、お菓子に手を伸ばす...これらはすべて無意識の反応なのです。
しかし、以下の科学的に裏付けられた方法で根気強く取り組めば、必ず「やらない習慣」を身につけることができます:
実践的なアプローチ
1. 環境を整える:やめたいことができない環境を作る
環境デザインは習慣変更の最も強力な手法です。意志力に頼らず、物理的にできない状況を作り出します。
具体例:
- SNSをやめたい場合:スマホを別の部屋に置く、アプリを削除する、通知をすべてオフにする
- テレビ視聴をやめたい場合:リモコンを引き出しの奥にしまう、テレビのコンセントを抜く(今の時代なら、テレビを処分するのもありですよね。)
- 夜更かしをやめたい場合:寝室に電子機器を持ち込まない、充電器をリビングに置く
ハーバード大学の研究によると、環境を変えるだけで悪習慣の発生率を約40%削減できることが分かっています。
2. 代替行動を用意する:やめたいことをしそうになったら別の行動をとる
脳は空白を嫌うため、やめたい行動の代わりになる「健康的な選択肢」を事前に用意しておくことが重要です。
具体例:
- 朝のSNSの代わりに:コップ一杯の水を飲む、軽いストレッチをする、日記を3行書く
- テレビの代わりに:読書、音楽鑑賞、家族との会話
- 夜食の代わりに:温かいお茶を飲む、歯磨きをする、深呼吸を10回
代替行動は「やめたい行動よりも簡単で、すぐにできるもの」を選ぶのがコツです。
3. 段階的に減らす:いきなり完全にやめるのではなく、徐々に減らす
All or Nothingの思考は挫折の原因となります。段階的アプローチの方が、脳への負担が少なく継続しやすいのです。
具体的なステップ例(SNS時間を減らす場合):
- 第1週:1日2時間→1時間30分(25%減)
- 第2週:1時間30分→1時間(33%減)
- 第3週:1時間→30分(50%減)
- 第4週:30分→15分(50%減)
スタンフォード大学のBJ・フォッグ博士の研究では、小さな変化を積み重ねる方が、大きな変化を一度に起こすより6倍継続率が高いことが実証されています。
4. 記録をつける:やめられた日とやってしまった日を記録する
記録は客観的な現状把握と改善のための最強ツールです。感情に左右されず、データで判断できるようになります。
効果的な記録方法:
- カレンダー記録法:やめられた日に○、やってしまった日に×をつける
- 時間記録法:やってしまった時間を正確に記録(例:SNS 25分、テレビ 1時間10分)
- 感情記録法:やってしまった時の感情状態も記録(ストレス、退屈、疲労など)
記録のメリット:
- パターンの発見:「火曜日の夜によくやってしまう」「疲れている時に意志力が弱くなる」
- 成長の実感:「先月は週5回やっていたが、今月は週2回に減った」
- 改善点の明確化:「ストレス発散の代替手段が必要」
失敗しても自分を責めない
最も重要なのは、「やらない習慣」の構築中に失敗しても自分を責めないことです。失敗は成長の機会であり、完璧を目指す必要はありません。
マインドセット:
- 「今日はできなかったけど、明日また挑戦しよう」
- 「先週より今週の方が改善している」
- 「失敗から学んで、環境をさらに改善しよう」
習慣研究の権威であるチャールズ・デュヒッグ氏も「習慣の変更には平均66日かかる」と述べています。長期戦だと覚悟を決めて、コツコツと取り組むことが成功の秘訣です。
まとめ
- 習慣化成功の秘訣は「引き算思考」にある
- 「何かを始める」=「何かをやめる」が人生の方程式
- 無意識な時間の浪費を見直し、主体的な時間を増やす
- やめることリストは「始めたいこと→必要時間算出→やめること決定」の順で作成
- 「やらない習慣」は「やる習慣」より難易度が高いが、環境整備と段階的アプローチで克服可能
- 限られた時間を最大限活用するには、足し算ではなく引き算の発想が重要
習慣化は一日にしてならず。しかし、正しい方法で取り組めば、必ず理想の生活を手に入れることができます。今日から「やめることリスト」を作成して、新しい習慣への第一歩を踏み出しましょう!