【実体験】英語劣等生だった高卒の僕がTOEIC860点を取った勉強法〜継続力が鍵を握る〜

この記事で学べる内容

  • TOEICの基本情報(スコア分布、問題構成、試験概要)
  • 英語劣等生から860点達成までの具体的な勉強法
  • 毎日継続できる学習習慣の作り方
  • 学習を継続するための実践的なコツ

TOEICとは?基本情報を押さえよう

TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語によるコミュニケーション能力を測定する世界共通のテストです。

スコア分布と現実

2023年のデータによると、日本人の平均スコアは約580点。860点は上位約15%に入る高得点です。多くの企業が昇進や海外赴任の基準として700-800点台を設定していることを考えると、860点の価値がよく分かります。

問題構成

  • リスニングセクション:100問(45分)
    • Part 1: 写真描写問題(6問)
    • Part 2: 応答問題(25問)
    • Part 3: 会話問題(39問)
    • Part 4: 説明文問題(30問)
  • リーディングセクション:100問(75分)
    • Part 5: 短文穴埋め問題(30問)
    • Part 6: 長文穴埋め問題(16問)
    • Part 7: 読解問題(54問)

試験頻度・時間

年10回実施(ほぼ毎月)で、試験時間は2時間です。

受験料は7,810円(2024年時点)と決して安くないので、しっかり準備して臨みたいところです。

劣等生だった僕の英語遍歴

正直に告白すると、僕はしがない高校出身で、大学受験を諦めた落ちこぼれの劣等生でした。担任の先生からは「君は数学や化学はできるのに、英語がダメダメだね」と言われ続けていました。

日本から出たこともない、親族に英語圏で生活した人もいなければ、英語を勉強している人すらいない、紛れもない純ジャパです。そんな僕がTOEIC860点を取れた理由を、自慢ではなく、英語習得を心から熱望している人へのメッセージとして書きます。

結論から言うと、「継続」これに始まりこれに終わるのです。

僕が実践した4つの学習戦略

1. 毎日の習慣:最低限を確実に継続

必要最低限のことだけを継続することにしました。僕は、最低でも15分のシャドーイングと10分の英会話の練習を毎日すると決めました。この習慣を高校卒業から毎日欠かさず行っています。

シャドーイング教材

毎日記事が更新されるので飽きずに継続でき、音声も1-2分程度の程よい長さで取り組みやすかったです。

アウトプットの工夫

毎日とはいかなかったものの、定期的に英会話レッスンで学んだ知識をアウトプットしました。学んだ文法・単語をどう使うか考えながらネイティブと話す時間は本当に貴重でした。

研究によると、新しく学んだ情報を24時間以内にアウトプットすると、記憶の定着率が大幅に向上することが分かっています。知識を使うことで、定着するスピードが明らかに違いました。

途中からはChatGPTや英会話アプリも活用。スキマ時間や駅のホームで電車を待つ時間(英語で電話している風にやってました笑)にアウトプットして、どんどん話す機会を増やしました

このシャドーイングと英会話の習慣は、TOEIC受験が終わった今でも続けています。

2. 文法と発音による基礎固め

使用教材

  • 文法:「真・英文法大全」
  • 発音:「英語耳」

文法と発音は習得する量が限られているので、3ヶ月ほど集中的に勉強してクリアすることにしました。

「真・英文法大全」は、高校時代の文法教材とは違った分かりやすさがあり、文法知識をどんどん深められました。学んだ知識は英会話でアウトプットすることも怠りませんでした。

「英語耳」での発音学習では、まず発音記号とその音を覚えて、真似して発音する練習をしました。日本語にない発音が多いので、同じ「ア」の音に聞こえる発音でもそれぞれの違いを意識しながら練習。ここがかなり苦労しました。

発音記号をマスターした後は、音の変化の勉強をしました。

主な音の変化パターン

  • リンキング:「check it out」→「チェキラウ」のように単語同士がつながる
  • リダクション:「want to」→「wanna」のように音が弱くなったり消えたりする
  • フラッピング:「water」の「t」が「ラ行」のような音に変化する

例えば「I want to go」が「アイ ワント トゥ ゴー」ではなく「アイワナゴー」と聞こえる理由が分かると、リスニングが劇的に楽になります。リスニングでは、この音の変化によって苦戦しがちだったので、この勉強は本当にやってよかったです。

使用教材

3. 単語はコツコツインプット

使用教材

  • 基礎単語:「DUO 3.0」
  • TOEIC頻出単語:「金のセンテンス」

DUO 3.0では、発音学習で身につけた知識を活用しながら音読を繰り返しました。このレベルの単語は基礎知識として英語力の土台になるので、何度も反復しました。おそらく50周以上はしたと思います。

金のセンテンスは、TOEICによく出る単語・表現が載っているので、より得点に直結する教材でした。TOEICのPart1と2対策も兼ねて、金のセンテンスの文章を何度もシャドーイングしました。

単語教材▼

4. 試験2ヶ月前からは公式問題集をひたすら解く

試験2ヶ月前からはTOEIC公式問題集2冊を使って勉強しました。1冊に2回分の問題が掲載されています。

公式問題集

公式問題集を使った学習の流れ

  1. 解く
  2. 丸付け
  3. 間違えた箇所を重点的に復習
  4. シャドーイングや音読を3周以上
  5. 解き直し

この流れを4回分全てで繰り返しました。シャドーイングは1.5倍速で行ったため、本番では「音声遅いな〜」と感じるくらいになりました。

時間配分の重要性

特にReadingパートは時間配分が点数を分けます。解く際は、Partごとに使っている時間もしっかりと計測して、解くスピードが遅いPartを把握できるようにしましょう。

僕の場合、Part5の文法問題に時間がかかっていることが判明。最初は20分ほどかかっていましたが、「文法問題でる1000問という文法参考書で対策し、12分程度で解けるようになりました。

文法問題でる1000問▼

時間を計測することは非常に重要で、Reading問題でPart7の途中で時間オーバーしていしまうからって、必ずしもPart7に問題があるとは限らないです。僕のようにPart5のレベルを上げることが、Part7に使える時間を増やすことに繋がり、結果的に時間内にすべて解き切ることが出来るようになるケースもあります。

理想的な時間配分の目安

  • Part 5:12分
  • Part 6:8分
  • Part 7:50分

音読の効果

読むスピードを上げるには音読が効果的です。第二言語習得研究では、音読により語句の理解が瞬時に行うことができるようになり、読解速度が向上することが実証されています。公式問題集のReadingパート7の問題は、すべて5回以上は音読しました。

本番対策の注意点

TOEIC本番では問題用紙に書き込みができません。リスニング問題では先読みしてメモを取らずに正解を選ぶ練習、リーディング問題でも問題を先に読んで文章から答えを探す練習をしました。

また解き直しでは、もちろん時間内に満点を取れるまで行いましょう。一度解いた問題は二度間違えない覚悟で勉強しましょう。ここで手を抜くと本番で痛い失点につながります。

学習継続のための実践的アドバイス

1. 完璧を求めすぎない

毎日最低15分のシャドーイングと10分の英会話練習ができればOKとしていました。高い目標を設定して挫折するより、確実に継続できる範囲で始めましょう。

英語などの言語学習においては、休日に長時間学習するよりも、毎日少しずつでもその言語に触れることが何よりも重要です。

2. スキマ時間を有効活用

通勤時間、昼休み、就寝前など、5-10分の時間を見つけて英語に触れる機会を増やしました。

移動中は英語のポッドキャストを聞いたり、リスニングの音声を聞いたりして、有効活用していました。集中して聞き取ることは難しいかもしれないですが、その些細な努力が本番で大きな差を生みます。

3. 進歩を可視化する

月1回は模試を解いて、スコアの変化を記録。目に見える成果があると、モチベーションが維持できます。

4. 楽しさを見つける

興味のあるトピックの記事を選んでシャドーイング教材にしたり、好きな海外ドラマやYouTuberを英語字幕で見たりして、英語学習を楽しみましょう!

僕は洋楽を楽しんでいました。洋楽を歌えるようになりたい!という欲が、もっと英語を勉強しようという気持ちにつながり、モチベーション維持につながりました。

まとめ

  • TOEIC860点は上位15%の高スコア。継続した努力で達成可能
  • 毎日最低15分のシャドーイングと10分の英会話練習を習慣化
  • 基礎固め(文法・発音)に3ヶ月集中、単語は長期的に継続
  • 試験2ヶ月前からは公式問題集で実戦練習を重ねる
  • 時間配分を意識し、Reading Part は音読で速度向上
  • 完璧を求めず、継続できる範囲で学習習慣を作る
  • 進歩を可視化し、モチベーションを維持する
  • アウトプットの機会を意識的に増やし、知識を定着させる

最終学歴が高卒の英語劣等生だった僕でも860点を取れたのは、特別な才能があったからではありません。ただひたすら「継続」したからです。皆さんにもきっとできます。

僕もより高い点数を取れるようにこれからも勉強し続けます!共に頑張りましょう!

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